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『痛み』とは、様々な痛みの原因となる要素が、身体に影響した「結果」としてあらわれる一症状に過ぎず、身体の異常を伝える信号です。その「結果」である症状だけを改善する対症療法だと、一時的な効果だけではなく、無理に痛みだけを抑制してしまうため、かえって炎症を悪化させるものも少なくありません。大切なことは、「結果」として出た痛みを抑え込むのではなく、痛みの原因となる要素をどれだけ改善・変化させられるかが、痛みから解放される方法だということです。
その痛みの原因には、大きく急性的なものと慢性的なものに分けられます。急性の場合は原因が明確に分かりますが、日頃のクセや使い過ぎによる慢性的なものは、痛みの本当の原因は分かりにくいものです。様々な治療・施術を受けてもその場は楽になるものの、時間が経つにつれ、また痛くなる。あるいは同じ怪我を何度も繰り返す。検査を受けても正常であり原因が分からない。こういう経験はありませんか?
実際にこのような悩みを持つ患者さんを非常に多く見受けます。しかし、どこへ行っても同じだろうと諦めてはいけません。ただそこに痛みを出す本当の原因がないだけです。痛みだけにとらわれると、本質が見えてきません。何回もお伝えしているように、痛い部位と原発部位とは異なることが多いのです。ですから本当の原因を探し出し「なぜそこが痛むのか」分かれば根本から改善することができます。
BCトータルバランスシステムは永年の研究から根本原因を探し出すことが可能となりました。
一人でも多く、痛みでお困りの方に体験していただきたいと思います。
現在の日常生活、仕事等で何の痛みも感じず、快適な生活を送っている人が何人いるのでしょうか。そこで一緒に考えてはみませんか。なぜ痛みが生じるのかを。
日常動作や姿勢には、必ずその人特有の『くせ』(原因)があります。それは毎日決まった仕事の動作も関係あるでしょうし、机の位置や椅子の高さなど様々な環境によって築かれるものもあります。しかしその癖にはほとんど気付かないのが実情です。そればかりか、つい知らず知らずのうちに苦痛をなくすことに身体を働かせ、その偏りがどんどん進行。その結果自ら悪条件をつくり出してしまっているのです。みなさんそのようなことに思い当たる節はありませんか?
では実際にどのようなことが考えられるか、簡単に例を挙げて考えてみましょう。
・足関節が弱かったり、つま先に体重がかかり過ぎて、膝に過度の負担(体重)がかかってしまう。
・股関節が曲がりにくいために、その分膝に負担がかかってしまう。
・身体にねじれのくせがあるため、膝にまで不自然なねじれが生じている。
など
・片方の股関節が曲がりにくいため、足の組み方が決まってしまう。
・たとえ手の作業であっても、姿勢や手の疲労が影響を与える。
・ふだんの片寄った体重のかけ方から外反母趾を招き腰への影響を与える。
など。
このように局所に痛みを与える原因は、全身に存在しています。筋肉・関節はいかなる場合でも常に関連・協調しあっています。まずはその原因となっている動作や姿勢を改善し、偏りをなくすことが回復(疼痛除去)への一番の近道です。もともとは人間は誰しも無意識の中で偏りをなくす能力を持っています(自然治癒力)。しかしその範囲を超えた時に何らかの弊害が出てきます。そうならないためにも一度崩れてしまった本当の原因を根本から取り除きましょう。
スポーツによる故障・痛みは、選手はもちろん指導者や保護者にとって最も頭の痛い問題ではないでしょうか。でもその痛みを『使い痛み』という一言で片付けてはいませんか?スポーツ選手であれば誰でも身体を酷使しています。しかし、身体の使い方について真剣に考えてみたことはありますか?最初はごく小さなバランスの狂いであっても、そのままにしておくとその狂いはどんどん大きくなっていきます。
よく指導者に、「ここがこうなっているから、もっとここをこうしろ!」と言われた経験ありませんか?でもいくらその通りやろうとしても、なかなか言われた通りにはできませんよね。逆に、得意な動作はうまくできるが、その全く反対の動きはどうかといえばうまくはできませんよね。これは、短所であろうが長所であろうがバランスということから考えると、片寄っているということになります。体力増強以前に、バランスのとれた身体、つまり合理的な動作が行え、各スポーツ種目に必要な能力・技術を持った身体を整えるべきではないでしょうか。
みなさんは『なんでこんな所が痛くなるのだろう?』という経験をしたことがありませんか?そこでいろいろな部位が痛くなる簡単な原因をいくつか挙げて考えてみましょう。
・右ピッチャーで体幹が左に傾いている場合、肘が上がりにくくなり、無理して上げようとすれば痛みが生じる。
・ボールの握りが深すぎたり、強く握りすぎると肩の動きに制限が出る。
・テイクバックで力んでいると、上肢内旋から外旋に移行する際ストレスがかかる。
・どちらかの肩が動きにくいランナーが、体幹を片側に捻って腕をふる。
・股関節が曲がりにくいと体幹が傾いている。
・片側の肩が著しく下がっていると左右上肢のバランスが悪くなり、体幹へのストレスが大きくなる。
簡単に原因を挙げるだけでも、身体のいたる所が関係していることが分かっていただけたでしょうか。
そのまま、間違った身体の使い方とその身体原因を取り除かなければ、真の改善はのぞめません。そしてその原因は選手のパフォーマンスにも影響するのです。そのスポーツに必要な技術だと分かっていてもなかなか実行することは困難です。なぜならその部分だけではなく、すでにからだ全体に存在するからです。そのためにももう一度身体の使い方について考え、体が何か異常を訴えた時、一時的な対症療法ではなく本当の原因を取り除きましょう。それが早期回復にもつながり、パフォーマンスの向上にもつながり、最終的には予防にもつながるのです。